大物三人(中田重治、内村鑑三、木村清松)

 昨日の写真を改めて、見直してみました。結構面白い写真です。左から中田重治、内村鑑三、木村清松です。1918年頃に、全く異なる背景にいた三人が再臨運動を始めた時の写真です。再臨信仰とは、新約聖書をそのまま読んで、そのまま信じる時に出て来る信仰です。つまりイエス様は天に帰られた時、再び見える形で来てくださることを天使を通して弟子たちは聞くのです。戦争の時代になると、日本のキリスト教会はこの再臨信仰のトーンを落とすようになり、すでにイエスさまは再臨されたのだ、とか、心の中にイエスさまは再臨しているとか、いろいろ解釈を加え始めたのです。

 この写真は、三人が個人で撮った写真とは全然違うものがあります。この写真は三人で一緒に撮っている写真だからこそ、お互いの関係、お互いの個性が滲み出て来ているように思います。無教会を創始し、知的階層に宣教を拡大した内村鑑三、ホーリネスを創始し、大衆に宣教を拡大した中田重治、足で世界を駆け巡った巡回伝道者木村清松。眺めているだけで何か信仰とか関係とかが見えてきそうな写真ではないでしょうか。