武庫川紀行 流域の近・現代模様(神戸新聞総合出版センター)

 礼拝後、皆さんは隣で聖歌隊練習をしています。私は礼拝を終えて、短い会議をして、洗礼クラスをして、地域交わりに参加して、みなさんとティータイムをし、今隣では聖歌隊練習をしています。聖歌隊員は高齢の方が多いので、歌う前のマッサージの時が長い、それがまたリラックスタイムになっています。先ほど、一人の方が、新聞で「武庫川紀行 流域の近・現代模様」という本が紹介されてましたよと伝えてくださいました。私も愛する武庫川ですから、早速読んでみようと思っています。
 と言うのは、私たちの武庫川キリスト教会は、市町村の名前から取られた名前ではなく、川の名前なんですよ、篠山から河口まで武庫川の意味ですよ、と言い続けてきましたから。

神戸新聞の記事
 武庫川の源流から河口までをたどり、流域の歴史や文化、社会的問題をつづったエッセー集「武庫川紀行 流域の近・現代模様」が出版された。旧湊川女子短大の元客員教授の田中利美さん(81)=西宮市新甲陽町=が4年、100回以上の取材に基づき、武庫川の多彩な顔を浮かび上がらせた。
 田中さんは元西宮市職員。水に関する問題を幅広く扱う月刊誌「水」に2006年から09年まで計39回、エッセーを連載。今回、それらに加筆、再編集し本にまとめた。
 武庫川は、篠山市を源流に三田、神戸、宝塚、伊丹、西宮、尼崎の各市を縫い、大阪湾に注ぐ。延長65・7キロ、流域圏人口は100万人に及ぶ。
 本は序章と、源流から川の流れに沿った6章で構成、87項目のエッセーを収めた。武庫川とかかわる人から聞いた言葉がちりばめられ、自身で撮影した写真約80枚は、美しい風景を伝える。
 そのうち、第4章「武田尾温泉から武庫川渓谷へ」は、田中さんが最もお勧めのスポットという渓谷の美などをつづった。第6章「武庫川河口周辺の環境を守る市民の戦い」は、御前浜(西宮市)沖への日本石油誘致を食い止めた住民運動などを取り上げた。
 武庫川は、県が新規ダムに頼らない河川整備計画を策定中で、治水も転換点にある。田中さんは「生活の安全と自然を守るため、武庫川をもっと知ってほしい。難しく考えず、ハイキングガイドとして楽しんでほしい」と話している。
 神戸新聞総合出版センター刊。四六判224ページ。1575円。書店で販売。同出版センターTEL078・362・7138