2019-09-01から1ヶ月間の記事一覧

1194、眼前の親との対話よりも先祖との対話を優先している?

先祖を大切にしないといけないというのはわかる。しかし先祖に対しては、「我と汝」(ブーバー)の人格関係的対話はあり得ない。「我と汝」の関係があり得るのは、親子関係、生きている祖父との関係、生きているひーじいさんとの関係、ぐらいまでだろう。に…

1193、聖書の神は、あらゆる自我が溶け込んでしまう神性の海ではない

「・・・これに対し、西アジアの宗教伝統では、神を人格と考えることがこのどちらにおいても(マックスウェーバーの言う「達人の宗教」と「大衆の宗教」どちらにおいても)中心となっている。エルンスト・トレルチがこの特徴をキリスト教に固有であるとした…

1192、牧会とは、相手の実存を想像することから始まるとは思いますが

牧会とは、相手の実存を想像することから始まるとは思いますが・・・。自分の実存と相手の実存が全く異なる領域にあることを知った上で、相手の実存を自分なりに想像することから始まるものだと思います。 牧会とは、たとえ想像することが痛みであろうとも、…

1191、人格神インパクト→人格関係インパクト→人格インパクトで、道が開かれる

明治期に日本に「人格」という言葉が導入され、日本人は日本人なりに「人格」という用語を使いこなそうとしてきました。でもも、この「人格」という言葉が、言語的には、英語の「パーソン」、ラテン語の「ペルソナ」から来ている程度の理解では定着できなか…

1190、マタイ14章のペテロと出エジプト3章のモーセが重なってくる

マタイ14章から、「あなた」と「わたし」という言葉がこんなにも生き生きと響いてくるとは思いませんでした。ガリラヤ湖で、嵐の中、非人格的な幽霊だと思っておびえている弟子たちに、「しっかりしなさい。わたしだ。恐ることはない」「主よあなたでしたら…