1263、キリスト教は人格関係的宗教である

仏教はどちらかというと来世的宗教であり、神道はどちらかというと現世的宗教である。だったらキリスト教は何なのか、キリスト教は来世も現世も取り扱うが、来世現世を超えた人格関係的宗教というべきだろう。であるから、来世だけに目を向けるのではなく、現世だけに目を向けるのでもなく、また個人の人格だけに目を向けるのでもなく、キリストとの人格関係から始まる広がりに目を向ける。人格的宗教という言葉を使うと実存の世界に引き込まれそうになるので、むしろ人格関係的宗教という言葉を使いたい。人格関係的宗教とは、二、三人の関係(2者関係、3者関係のネットワーク)が草の根的広がっていく、そんなイメージの宗教である。