20歳の最初の選挙で支持した人

 武田家の茶の間のテレビはアナログで、後何日、の表示を毎日見ながら、最後を見届けました。今ではシャーという音しか聞こえてきません。それで最近はテレビを見るタイミングを失っています。二階にデジタルテレビはあるのですが、二階のテレビは子どもたちがいつも占拠しているので、殆ど見ることがありません。でも今子どもたちがキャンプに行っているので、静かな二階で、久しぶりにテレビをつけますと、テレビで、小沢さんが、総理大臣になるのは、管さん以外だったら誰でも良い、と皆さんの前でにこにこして言っている姿が映りました。この一場面だけで、心が動くのを感じました。ああ自分も含め、マスコミが伝える一場面の内容、一場面の雰囲気だけによって、考え方があっちにいったりこっちにいったり、しているんだろうなあとなんとなく直感的に思いました。

 私は20歳の最初の選挙で投票した人が「菅直人」さんでした。私は当時、東京の国立市にいましたが、今も奥多摩に向かう青梅線の鉄道の柵に掲示されていた彼の若き日の写真は目に焼きついています。ただ私が投票した理由は、一番親しみを感じた市民運動家だったから入れたということだけのことでした。そんないい加減な投票でしたが、やはり、最初に選挙に入れた方が総理大臣になったことはうれしいことだと思っています。

 彼を支持する方はまだまだ減っているのでしょうか。いつまで支持率が下がるのでしょうか。今となっては、誰が総理大臣になっても残念ながら、失敗、間違いを繰返す、んじゃないかと思うのですが・・・。誰が総理大臣になっても、政策が遅れ、適切な手を打てないのではないかと思うのですが・・・。管さんが孤立している姿を見て、管さんの性格がどうの言われたりしますが、そこまで話が及ぶと、ああ日本人の「和」の限界を感じたりします。また管さんのことを無能だと言う方がいますが、一人の若き市民運動家が無能であそこまでやってこれたのか、私にはわかりません。個人的には、この孤立した管さんがやめると脱原発のトーンはどんと落ちるだろうなあ・・・。できるならば、今の政権のままでの、新しい局面を期待したいです。