50年前の宣教師夫人のスピーチの原稿 

 50年前、私たち武庫川キリスト教会ができる前、宣教師夫人(アン・ウインズ)が甲子園で婦人の勉強会をしていました。そのときの日本語に訳されたものが出てきました。

 「ヒットラーは何百万人ものユダヤ人を殺害しました。アメリカ人はそれを見て、私たちはあのような恐ろしいことはしない国民で、善意に満ちている、戦争は嫌いで他の国を占領する気もないし、我々は善意の民で寛大である、と言っていました。しかしアメリカは原子爆弾を広島に落としました。それでアメリカも悪を行い得る国である事を認めねばなりません。・・・私たちはどうすれば、希望を持てるのでしょう。それには人間の魂が変えられなければなりません。私たち一人一人は人類の一員ですから、私たちも自分の魂どんな状態かよく見極めて、何が欠乏しているかよく考えましょう。」50年前はまだまだ原爆については触れたくないアメリカ人が沢山いた時代でしたのに、彼女は悪を悪と認めて、どんな国でも悪になり得ることに気づいた上で、主への希望を語ろうとしていました。