友だちを紹介すること

 二者関係には「紹介」という行為がありません。二者関係ならば、自己紹介はできますが、他者を紹介するという行為がありません。」「紹介」という行為は三者関係のなかで始めて適切に行うことができるのです。三者関係のなかで、もう一人の人物を紹介する行為、これが宣教です。イエスさまは弟子に、もう一人のお方、聖霊を紹介されたのです。教会の中でどれだけ適切な「紹介」がなされているでしょうか。きちんと「紹介」をしないで、人々の輪のなかに入れてしまうような荒っぽいことをしていませんか。イエスさまならそうなさらなかったでしょう。私は牧師をしていますが、ある方が友だちを連れてきて、少しの紹介だけで、さっと引き下がってしまう場合があります。これは問題です。友だちを連れてきた方と牧師の関係、友だち連れてきた方と友だちとの関係、を大切にした上で、私牧師とその友だちとの関係が始まるのです。私たちは思う以上に「紹介」が大切である、ということです。またその場合、形ばかりの紹介だけで済ますのも問題でしょう。三者関係のなかに働く、コミュニケーションの豊かさを「紹介」は要求するのです。そして紹介と宣教は密接に繋がっているのです。