最新版『宗教年鑑』発行 キリスト教系信者数は前年比1万2千人減??

 クリスチャントゥデイが、文化庁が国内の宗教法人に関する統計をまとめて毎年発行している「宗教年鑑」の最新版に書かれてある内容を紹介しています。この統計の面白さは宗教法人が文化庁に報告を出した数をそのまま数字にしていることです。ですから、2012年の国内の信者総数は約1億9710万人になっています。つまり、同年の国内人口1億2756万人でしたから、約1.54倍となっている日本人の宗教事情をクリスチャントゥデイは伝えてくれています。その曖昧さのなかでの統計ですから次の数字も納得できるわけです。この10年間で100万人の増減という極端な数字は、報告の不徹底さ、またエホバの証人統一協会など、キリスト教会では異端と呼ばれている宗教の数字の増減が影響しているのではないかと想像します。その極端な増減に振り回されて、正確なキリスト教系信者数をクリスチャントゥデイが拾い出した「宗教年鑑」からだけでは読み取ることができませんが、ある程度わかることはクリスチャンは今も日本の人口の1%のままだということなのでしょう。ただ、何となく、私自身も感じているのは、その1%がかなり高齢化しているのではないかということです。なぜなら、最近、どの教会を見ても、若者が少なくなってきているように感じるからです。教会は若者へのビジョンを語るべきでしょう。中国では非公認の家の教会が驚くほどの増加を見せていますが、日本でも非公認のなかにそのような動きがあるのかもしれません。しかし「宗教年鑑」で見る限り、昨年はキリスト教系信者数は1万2千人減??だそうです。教派別に詳細を確かめたいものです。それから地域別の数字を見るとキリスト教信者数はかなりの割合で関東に住んでいるいるんだなあ・・・・・


■ 過去10年間のキリスト教系信者の推移
215万7476人(2003年)
216万1707人(2004年)
259万5397人(2005年)
303万2239人(2006年)
214万3710人(2007年)
236万9484人(2008年)
212万1956人(2009年)
277万3096人(2010年)
192万0892人(2011年)
190万8479人(2012年)


地域別キリスト教信者数
一位 東京(85万人)
二位 神奈川(30.8万人)
三位 大阪(7.6万人)
四位 長崎(6.6万人)
五位 兵庫(5.9万人)


主要教派・教団別
一位 カトリック教会(44.4万人)
二位 日本基督教団(12.3万人)
三位 日本聖公会(5.2万人)
四位 日本バプテスト連盟(3.5万人)