やはり新約聖書は民族主義を教えていない・・・・

 私は今までも自然にそう信じてきたが、やはり新約聖書は「民族主義」(ナショナリズム)を教えていない。世界は民族主義的傾向が強くなっている昨今、今だからこそ、私たちは声を大にして、新約聖書は「民族主義」(ナショナリズム)を教えていないことに力点を置かなければならない。私はメノナイトとして、「民族主義」(ナショナリズム)を相対化することに努力してきたつもりだ。いやメノナイトであろうとあるまいと、新約聖書から私たちは容易にこのことについて理解できるはずだ。ですから、どの教会も、「民族主義」(ナショナリズム)の位置づけに関しては明瞭に、しっかりと表明しておく必要があるように思う。そうである。私たちは右でも左でもない、保守でも革新でもない、「神の平和に生きる神の民」としてしっかりと立った上で、遣わされた日本を愛する、のである。