何からの妬みの作用? パウロはローマ書のなかで「イスラエルに妬みを起こさせるため」という表現をしています。ですから、聖書は民族間、国家間、宗教間に妬みが生じることをわかっています。長い間、イスラム教とキリスト教間にも何らかの妬みの作用が確かにあったと思われます。そして私たち日本でも、西洋と日本を対比的に捉え、「西洋＝キリスト教」というふうにして、そちら側に置き、クリスチャンも、「西洋＝キリスト教」ではないのに、「西洋＝キリスト教」を利用して誇ってきたのです。これもあれもキリスト教の影響ですよと言ってきましたが、結果的には自慢した良いものであっても、妬みの対象となってきたわけです。今、キリスト教のすべきことは「西洋＝キリスト教」でないことを如何にわかりやすく日本人に説明できるか、です。
