848、なぜ教勢は1%? 宿命論は手ごわいぞ! 怒りを消すパワーあり

 確かに日本社会が保たれている理由の一つに宿命論があると思う。確かに宿命論で人々の怒りが昇華されている。日本人は日本社会のなかで自分の置かされている状況を受け入れ、諦めるという特技を頂いている。状況に合わせて「仕方がない」と言う。この「仕方がない」と言うことで怒りが昇華されて日本社会は成り立っていると思う。これに近いのに、カルヴァンの神学のなかに、「すべてのこと神のなさったこと」というふうにして怒りを昇華させることができる、ということがある。ただ宿命論とカルヴァンの神学の決定的な違いは、「神のなさったこと」というふうにして怒りを昇華するのであるが、やはり、キリスト教は人格関係宗教として、むしろ、より近くにおられる神と対話していく、ある場合は怒りをぶつけてもいいんだ、訴えてもいいんだということである。これなどはダビデ詩篇などからも学んできた。いやダビデの子が間に入って対話してくださっていることを祈りのなかで体験してきたのである。