1025、「自分は必要ないんですね。善悪を知る木の実を食べた皆さん」

 これがイエスさまのお気持ちのように思います。金持ちの青年が「ちゃんと守っています」「できています」と主張していた様子をどんなにお気持ちで見られていたことでしょう。真面目に求めてきたのに、一体この青年は何をしに来たのでしょうか。そのあと、イエスさまの前から去って行く姿をイエスさまは憐れみの気持ちで見守っておられたのです。善悪を知る木の実を食べた人間は残念ながら裁判官になり、判決を下す人たちになっていくのです。自分の惨めな姿を隠しつつ、です。自分の惨めな姿を隠しつつ、イエスさまを裁き、追い出す人類。これが我々人間の本質、なのです。「あなたが必要です」と言いましょう。「あなたがいなければやってけないのです」と言いましょう。