新会堂用地から見える旧甲子園ホテル

 新会堂用地から旧甲子園ホテルが見えます。フライト・ロイド・ライトの愛弟子である遠藤新の設計で1930年に建てられ、太平洋戦争激化のため14年間しか営業しなかったホテルです。「東の帝国ホテル、西の甲子園ホテル」と言われる程有名だったホテルだそうです。現在は、武庫川女子大が所有していますが、今年2009年に国の登録有形文化財に登録されました。皇族、大臣初め、文化人や外国の要人が宿泊し、ベーブルースも利用し、舞踏会では山田耕筰が指揮をしたのだそうです。戦後、進駐軍が引き揚げる際、このホテルが売りに出た???とき、武庫川キリスト教会を開拓した、ローランドウインズ師が購入の夢を持ったそうですが、莫大な管理費用がかかるので、すぐにあきらめたとすでに天に召されている一人の教会員の婦人が言われていました。また15年程前に京都におられるパトリク・マケリゴット宣教師をこの旧ホテルにご案内した時、屋上の壁にある鉄の輪は何だろうか、と二人で考えたとき、私は全然わからなかったのですが、さすがロンドン大学小林一茶の研究で博士号を取得した(小林一茶と甲子園ホテル、全然関係ないのですが・・)マケリゴット宣教師は正解を言い当てました。当時、この鉄の輪にひっかけて、屋上にテントをはって、そこでビアホール等の催しをしたということです。今日も新会堂用地から大正ロマン風の武庫大橋と、その向こうに旧甲子園ホテルとまたその向こうに美しい六甲山が見えました。