ブルジュ・ドバイ 完成

 
工事中の写真=バベルの塔?

 2010年1月4日午後8時(現地時間)、アラブ首長国連邦のドバイで世界一の高層ビル、「ブルジュ・ドバイ」が完成しました。高さ828m、162階建だそうです(東京タワーは333mです)。旧約聖書の「バベルの塔」事件と重ね合わた方々も多くおられると思います。私もバベル(混乱)の塔に見えてしまいます。聖書には「さあ、われわれは町を建て、頂きが天に届く塔を建て、名をあげよう。」(創世記11章4節)と書かれていますが、今回の式典の模様は全世界で20億人が視聴し、確かに名をあげたことでしょう。

 先日、私たちの教会で古いホテルを購入する話しが浮上してきた時、いろいろ勉強させて頂きました。というのは、建物って必ず壊す時、壊れる時が来て、その時費用がかかる、そんなことも実感していませんでした。確かに大きいものを建てると大きいものを壊す時が来る、高いものを建てると高いものを壊す時が来る、当り前のことを実感しました。結果的にホテル購入の夢は諦めました。

 今の高層ビル競争って、現代文明の進む方向性を象徴しているんじゃないかな。そんな文明の方向性に対して、神さまはどんな気持ちでいらっしゃるかをもっともっと察するように、バペルの塔事件は私たちに教えてくれているんじゃないかな。あの時点では、一つの言語がバラバラになり、工事中断で、人々が全世界に散っていってよかったんだきっと。それはそうとして、言語がバラバラになったおかげで、今の私たちは外国語修得が大変です。