メノシモンズの肖像画

 昨日もメノシモンズについて書きましたが、武庫川キリスト教会はメノナイトの一派ですので、メノシモンズは模範とすべき大先輩です。しかし、先日メノシモンズの肖像画が消えていました。理由はメノシモンズの肖像画が怖かったからです。飾られていた場所は、母子室で、幼児が怖がったからです。怖い理由は彼の大きな目でしょう。メノシモンズさんは、しっかりとした大きな目で前方を見つめながら、聖書研究をしているのです。母子室なのに、目だけぎらぎらして、全然動かない聖書研究者は怖いでしょ。飾る場所を間違えてはいけません。よく赤ちゃんに真正面から「ばあ」と言ったら、嫌がれることがあるでしょう。赤ちゃんは「目」が怖いのです。私も距離を持たせたり、細目をしたりして、怖がられないようにしています。

 そう言えば、30年前、私が神学生の時も飾る場所を間違えてしまいました。父がアメリカで同じ肖像画をみあげに買ってきてくれました。私はこの肖像画をどうしようかと思いましたが、寮の私の書棚の上に飾りました。そうすると、同室者の先輩が「それは違うだろ、私はカルヴァン派だけれども、カルヴァンを飾らんぞ」と冗談のように言われたのですが、先輩は優しい人でしたので、それほど強い拒否をされなかったと思って、私はずっと飾り続けました。今思えば、私よりも同室者の先輩が、この鋭い大きな目のメノシモンズ見つめられていたんだと思うと、申し訳けなさで一杯になります。きっと先輩は、説教の例話でこんな話しをしていることでしょう。「私の同室者でメノシモンズの肖像画を飾っていた後輩がいたが、私はカルヴァンを飾ることなんかしません。私たちが見つめ続けなければならないのはイエスさまではないでしょうか」先輩ごめんなさい。そのうちに、嫌がられたその肖像画をアップロードしましょう。