終戦の日を前にして

 終戦の日を前にして、今週はいつもよりは、戦争時代のことに向き合うことができました。私は51歳、中学の時代、生徒会長の声かけで、朝礼の時に、「戦争知らないこどーもたーちーよぉ」と歌ったものです。ですから、私が戦争時代のことに向き合うということは、戦争時代を生き抜いた人たちの語りを聞くということです。

 私の父は昭和7年生まれ、母は昭和6年生まれ、二人のスタッフは昭和9年生まれ、小学校の時に太平洋戦争が始まった、もっとも幼い頃に、徹底した戦時下教育を受けた人たちだったと思います。まず父の語りを聞いたのですが、父の場合は、機銃掃射を受け、溝にはまり込んで助かったという経験があったのですが、米軍機の無差別掃射で、子供の自分に打ってきたことに対する深い傷はずっと残ったままであるのがわかりました。戦後は、その機関銃を打ってきた敵国米国の宣教師に導かれることになっていったことの複雑な思いを告白していました。

 本日の早天祈祷会の後、スタッフから話しを聞くと、彼女の場合は、どうも苦しいながらも楽しい経験が多かったようです。B29は怖いものの、防空壕の中でコックリさんをしたこと、訓練に来ていた兵隊さんと遊んだり、戦争の時でも兵隊さんと同じ食事を頂けたり、でも彼女も玉音放送の時、パンがほしいという誰かの声に対して、突然、お兄さんが自決しよう、と日本刀を持ってきたことを、子供心に怖かったことを伝えてくれました。

 次の日曜日、70歳以上のお年寄りが子供たちに戦争の語り部をしたいという流れになったのですが、次の日曜日は子供たちは教会学校キャンプにでかけるので、次の機会にすることにしたようです。実現しますように。