数名と病院訪問

 88歳の先輩クリスチャンが長く入院されている病院を教会の皆さんと一緒に訪問しました。お会いした時、寝ていらっしゃったので、目が大きくなるまで、時間がかかりました。また次に私たちを認識するまで時間がかかりました。顔の表情が動くまで時間がかかりました。しかし、次第に、思い起こしていく様子がよくわかります。次第に心通わせていく様子がよくわかります。本当に喜ばれていく様子がよくわかります。この日彼女が何度も何度も発話した言葉は、「ありがとう」「会いたい(会いたかった、ずっと一緒にいたいの意味)、「もう会えないものだと思っていた」「アーメン」でした。また以前は別れの時に叫ばれたりしたのですが、彼女もつらさをこらえつつ、手を振って、さよなら、をしてくださいました。彼女を訪問する度に、「聞く耳」(観察)がどれほど大切か、声なき声に、どう答えるかがどれほど大切か、また言葉をしゃべる機会を失っている彼女が言葉を取り戻しつつ会話できるにはどうしたら良いか、考えざるを得ません。しかし、クリスチャンとして一緒に祈りができたことが何よりも幸せ・・・。