有田優先生語録16

 「この頃は聖潔派も「完全聖化」を言わなくなりました。言っているのは「〜教団」と「〜教団」の一部の人たちぐらいです。」と残念そうに言われたのです。(有田先生がこのような言い方をされるので、いつも先生の真意がわからなくなるのです。先生は、きっと聖潔派の人たちには、「完全聖化」を諦めないで求めてほしかったのだろうかなあと思ったりもしました。でも一方でユーモアたっぷりに、完全聖化に生きるあの「〜先生」もこんなことがありましたよ、と面白おかしく言われるのです。しかし、先生は、「完全聖化」をよそ事のようにして言われたわけでもなかったように思います。というのは、私たちに読ませた課題図書が「完全聖化」に生きるアンドリュー・マーレーの「ペンテコステの祝福」であり、後ほど、他の牧師から教えてもらって驚いたことは、アンドリュー・マーレーの「ペンテコステの祝福」を訳されたのは有田先生ご自身だったということでした。「松尾裕」という訳者は実は「有田優」だったのです。また有田先生は、わらじ履きの伝道者「笹尾鉄三郎」を完全聖化とは言わないまでも、それに近いお方として数えておられたうように思うのです。もちろん、先生は神学的に「完全聖化」は間違っているという立場は持っていらっしゃいました。だとしたら、このように言われるのは、先生の願望だったのでしょうか。今だにわかりません。)