二三人から始まる世界

 個人と共同体を二つに分けて考えたり、個人と社会を二つに分けて考えたり、また個人と共同体を連続として考えたり、個人と社会を連続として考えたり、いろいろしてきたように思う。個人と社会を二つに分けて考える場合、個を追求する学問として「心理学」があり、社会を追求する学問して「社会学」があるように思う。キリスト教会でも個に集中する福音派があり、社会に集中する社会派がある。また共同体に集中する共同体派らしきものもある。そこで私は、この二つの間に、二三人を入れ込みたい。何としても入れ込みたい。二三人というのは、個から始まる世界でも、社会から始まる世界でもなく、二三人から始まる世界である。なぜ二三人から始まる世界があるのか。その根拠は何なのか、二三人の根拠は、三位一体論から引き出せると信じている。