三位一体教No.4(連続物ですので面白くない方は読み飛ばして・・・)

 私は町の小さな教会の牧師をしていますが、最近「三位一体」についての質問をする方がほとんどいません。以前の総理大臣の小泉さんは「三位一体改革」という言葉で、この用語を広めてくれたわけですが、もう少し、本来のキリスト教の「三位一体」に関心を向けてほしかったのですが、やはり駄目でした。「なんで、神が一人だと言いつつ三人なのだ」というそのままの質問を誰もしてくれないのです。もししてくださるならば、「あっ、またこの質問が来た来た来た!!」と思いつつも、相変わらず、「一人+一人+一人=一人」「唯一神唯一神唯一神唯一神」という、この永遠の難問をその方にわかりやすく解説できないままに、ただただ「わからないんです」と小さな気持ちになって答えてしまう、それが私の想定です。

 でももう少し想定は続きます。ちょっと気を取り直して、質問してくださった方のご様子を見ながら、「結局、神さまは私たち人間の頭では合理的に説明できないお方なのですよ。もし合理的に神さまが説明できたとしたら、合理的に説明できる程度の神なのだから、たいしたことがないじゃないですか。」と、自分の尊敬する師が教えてくれた答え方を繰り返すという想定です。

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