武庫川増水で流された女性が救い出された

 昨日、教会の前をサイレンを鳴らして沢山の消防車やパトカーが通り過ぎましたので、私はその後バイクで追いかけました。そばの武庫川が台風で増水しているので、気になって追いかけたのです。そのときは、状況をつかめなかったのですが、結果的にすばらしいニュースが飛び込んできてよかったです。この女性一キロも流されたんですね。この女性、勇敢な巡査部長の生命をかけた尽力で救い出された、んですね。


 20日午後4時15分ごろ、兵庫県西宮市小曽根町1で、女性が台風15号の接近で増水した武庫川に流されているのを通行人が見つけ、110番通報した。女性が、さらに約1キロ下流阪神電鉄武庫川駅付近まで流れてきたところを、駆けつけた複数の県警尼崎南署員が発見。田之上伸一巡査部長(43)が飛び込んで救助した。流されたのは尼崎市内の女性(58)で一時、意識不明の重体だったが、間もなく意識は回復した。

 尼崎南署によると、田之上巡査部長は制服や靴を脱ぎ捨て川に飛び込み、岸から2、3メートルのところで女性を抱え、同僚の警察官らが投げたロープにつかまって救助。ロープは近くにあった2本をつなぎ合わせたものだった。救助場所の武庫川は普段、深さが数十センチあるが、この日は約2.5メートルまで増水し、流れも速かった。

 田之上巡査部長は高校時代、水泳部に所属。インストラクターの経験もあるという。足にかすり傷を負った程度で、取材に対し「命綱を投げてくれた同僚との協力で救出することができた」と語った。