969、讃美歌はドイツ→イギリス→アメリカ。ずっとアメリカで停まったまま

 面白いのは、フリーチャーチ系では、古い曲も新しい曲も、アメリカのなかでの古い曲、新しい曲である、ということもわかっていない教会がたくさんあるということである。伝統的な曲もコンテンポラリーな曲もアメリカ発なのである。それほど世界の教会はアメリカの影響を受けてきた。いまだに、新しい歌を歌おうということで歌い始めたジャンルの曲はいつもアメリカ発である。「おりかえしつきのゴスペルソング」つまり聖歌にたくさんある曲も全部アメリカが中心である。そしてゴスペルフォークも、ブラックゴスペルも、ラップのような形式もみんなアメリカ発か、アメリカ的な文化発か、なのである。この現実をしっかりと認識しておく必要がある。パックス、ロマーナのなかでの初代教会であったが、今やパックスアメリカーナのなかでの日本の教会になっているのではと思ってしまう。アメリカ発に感謝するとともに、どうしてクリエイティブなものを生まれないのか、不思議である。