970、メノナイトは戦後教派。戦前からのホーリネスには頭が上がらない

 戦前には平和主義の宗教グループもあった。しかし富国強兵政策のなかでほとんど消えていった。平和主義を語るグループは容易に消えていったのである。我々のメノナイトブレザレンは戦後米国から来た教派であるので、そのようなことは全く知らないままである。しかしホーリネスは戦前からの教派であり、彼らのうち、監獄に行った人たちが多くいた。一部であっても殉教した人たちが居たという事実がある。可視再臨を信じることを通した牧師たちであった。がゆえに、我々は戦前からのホーリネスには頭が上がらない。監獄に行った牧師の家族から、信者は離れた。なぜなら近くと非国民扱いされるからだ。それも自分だけでなく、親族全員が非国民扱いされると思ったからである。確かに遠くから自分たちの気持ちを察してというサインを送り続けた信者たちもいたが、サインだけであった。牧師家族に野菜一つ持ってくることもなかった事例を聞くと悲しくなる。その頃、平和な時代には立派な信者に見えない一人の青年だけが牧師家庭を訪れてきてくれたという。他の人たちは誰も訪れなかったのだと言う。