1090、「暴力の世界で柔和に生きる」タイトルがすばらしい!! 即購入

 スタンリー・ハワワースの講演を聞いた。以前はテープで聞き、ユーチューブで聞いたが、今回は生の講演だ。感動だった。場所は同志社。私は講演後購入した本のタイトルを見ながら、イエスさまの言葉を思い出した。それは、狼のなかに羊を遣わす。だから蛇のように聡く、鳩のように素直であれ、という御言葉だった。考えれば考えるほど奇跡だ。狼のなかに羊を遣わすなんて無茶だ。その時の道具は蛇の聡さと鳩の素直さ、だけだなんて。これは奇跡としか言いようがない。同じ情景をこのタイトルを見て思い起こした。「暴力の世界で柔和に生きる」いじめられてしまうじゃないか。ところが、このような現実が可能なのだという。そういえば、ハワワースは、少数派であることを認めよと言い、アメリカの多数派に問題があるとも言う、また我々は旅する神の民だという、レジデントエイリアンだともいう。そして少数派を通してきたメノナイトを評価しつつ、一方で少数派メノナイトであっても、体制派的になってしまうという面も指摘する。柔和であり続けることは容易なことではない。それで今回、ジャンバリエの実践から、柔和を学ぼうとしたのである。ラルシュに本当の教会がある、という。まだこれから読むので内容を把握していないが、とても楽しみだ。私は教会の固有な文化を信じるアナバプティストだ。単なる理想なのか、本当に柔和に生き切ることができるのか、トライアルしてみんな失敗してきたではないか、いろいろ考えながら、これから読んでみようと思う。