1218、「迷える小羊」の例え話は「我と汝」「我とそれ」でわかる

「一匹」が強調されている。また「ちいさい」も強調されている。「一匹」は、「我と汝」(ブーバーの言う根源語)の関係を表し、「九十九匹」は、「我とそれ」(ブーバーの言う根源語)の関係を表す。話の聞き手はみんな、この例え話に納得することを前提にこの例え話が語られている。つまり聞き手はみんな「我と汝」を信じ、期待しているのである。理屈ではない、人間は本来、「我と汝」を信じ、期待しているのである。「永遠の汝」であられる神を信じ期待しているのである。