幻なき民は亡びる

 「幻なき民は亡びる」という言葉は教会でよく叫ばれます。でもこの御言葉はどこに書かれているのでしょうか。自分の新改訳聖書の中に「幻なき民は亡びる」という御言葉をいくら捜しても見当たりません。でもやっぱり気になる御言葉です。今こそこれが御言葉ならばこの御言葉を叫びたいのです。

 それは箴言29章18節でした。でも「幻なき民は亡びる」ではありません。

 新改訳 「幻がなければ、民はほしいままにふるまう」
 新共同訳「幻がなければ堕落する」
 口語訳 「預言がなければ民はわがままにふるまう」 
 文語訳 「黙示なければ民はほしいままにす」
 現代訳 「神の啓示のみことばを無視すれば、人々は勝手なことをやりだす」

 それではどこに「幻なき民は亡びる」の元があるのでしょうか。
 それは「欽定訳」聖書にだけに出てくる言葉なんだそうです。
 Where there is no vision, the people perish.