メノシモンズの隠れ家


 黒川清次牧師のドイツ・スイス見聞記を拝見させてもらいました。十句の中の一句

 勿忘草メノシモンズの草の戸に

勿忘草(わすれなぐさ)
 今回のツアーの一行がメノシモンズの晩年、迫害を逃れて移り住んだ隠れ家を訪れた時の黒川清次師の一句です。この場所、今はメノシモンズ博物館になっていて、メノカーテ(メノの貧しき家)と呼ばれている藁葺きの庵だそうです。メノシモンズはこの場所で晩年、聖書研究に没頭しました。黒川清次師が裏庭で見つけた小さな勿忘草(英名はforget-me-not)から伝わってくるものがあります。隣の林の中に聖書的平和主義に生涯をかけた彼の墓があるのだそうです。黒川清次師の一句で、私もいつかは訪れたいという夢は広がりました。しかしメノシモンズだけで共感できる人たちは日本にはまだほとんどいないのではないかと思います。