シリア地方の美しい伝説

松本氏はヨセフとイエスを抱えたマリヤが洞窟の中で一夜を明かしているときに、洞窟の中にいたくもが、冷たい風が洞窟の入り口から入ってきて「イエス様が死なないように」とくもの巣を洞窟の入り口一面に張り巡らしたというシリア地方の美しい伝説があることについて、紹介した。

 伝説によると、そのくもが張り巡らした巣によっては寒気を防ぐことはできないが、くもは自分が主のためにできる精一杯のことをしたという。その後馬から降りたヘロデ軍の兵士が洞窟の入り口まで来たところ、くもの巣が一面に張りめぐらされていたため、『ここに人が入っていれば、くもの巣が破れているはずであり、この中にはいないだろう』と判断、そのまま素通りしたため、イエスとその両親の3人は一命をとりとめたという。クリスマスの飾り付けの金や銀のボールには、この際に張り巡らされたくもの巣にできた月の光を反射した夜露を表しているとも言われていることが紹介された。(クリスチャントゥデイ誌より)