有田優先生語録2-5(1990.7.1記録)

2、説教は、一筋縄ではいかないから。「これ一本」では飽きられるから。

(これ一本という福音派の説教、社会派の説教、心理学的説教に対して危機意識を持っておられたのでしょう。これ一本という中心があったとしても、その中心には周辺もあるということでしょうか。)


3、裾野を広くしたら、興味ある説教になるから。

(裾野を広くするためには本を読まないといけないのだろうなあ、つまり自己経験以外の世界観、歴史観に触れておく必要があるんだろうなあ、また裾野を広くするためには交流体験を豊かにしておく必要があるんだろうなあ。)


4、本を読んでくださいよ。入れないと出せないから。

(入れないでも出せると考える神秘主義、東洋的な潜在能力的なもの、と一線を引くことを教えられたのでしょう。またすでに受けてきた自分の視点、自分の文化に埋没したままで聖書を読んでしまうことによってバランスを崩してしまうことを憂えてのことでしょう。)


5、説教が信徒にとってすべてです。

(有田先生はそのような牧会をなさって来られました。)