コテコテ大阪弁訳「マタイ受難曲」第49曲〜第53曲

 こんなコテコテではありませんが、私も大阪弁をしゃべる人間ですので、伝わってくるところがありました。私はこのマタイ受難曲を聞きながら、まず思ったことは、福音史家は状況を客観的に説明する人ですから、大阪弁をしゃべるのはいいんじゃないか、と思いました。でもイエスさまご自身が話されている大阪弁は違う、と思いました。特に、イエスさまが、一人称で「わて」と言うのは違う、また二人称で「あんたはん」というのも違う。なぜかと言うと、私たち信仰者は日頃自分で使用している人格関係用語(祈りの言葉)との関連で、私たちは聖書の訳語を判断しているのです。