クリスチャン新聞クリスマス特別号、この人、この証

 
 三谷幸子先生の遺影の写真は藤原先生が旧武庫川キリスト教会の礼拝堂の緑をバックに撮影してくださったものを用いてくださいました。写真の緑のバックと葬儀の緑のバックが調和して映っています。三谷幸子先生が一番好きな写真だったそうです。うれしい限りです。

教え子らの賛美に送られて ――三谷幸子さん102歳 音楽葬でお別れ


 三谷幸子さん(190902011、同盟基督・中野教会員)。日本の賛美歌作家・音楽伝道者の草分けである三谷種吉(186801945)の次女として神戸に生まれ、米国で音楽を学び、帰国後は教会音楽の普及に尽くした。1955年、現在の東京基督教大学(TCU)の前身、日本クリスチャン・カレッジで教会音楽を担当し、1982年に東京基督教短期大学を退任するまで27年の長きにわたって神学生たちに賛美の心を植えつけ続けた。晩年は埼玉県草加市の老人ホーム、草加キングス・ガーデンで過ごし、今年8月28日、102歳で天に召された。密葬は草加キングス・ガーデンで行われたが、遺言に従い、教え子たちが集まり音楽葬として正式な「お別れ会」を催した。プログラムは生前、幸子さんが遺言していたもので、クワイヤーが「新しき歌を主に向かいて歌え」「主イエスの歩みし道」「シオンの山」など、三谷幸子編のクワイヤーブック『主イエスの歩みし道』に収められた曲を合唱し、会衆が讃美歌300「みそらのかなたに」、528「神の秘めたもうところに」、聖歌「ただ信ぜよ」などを賛美した。キングス・ガーデンに入るまでは教え子たちが毎年、世田谷中央教会に集まり、幸子さん自身が指揮をして、自分の葬儀で歌う曲を練習していた。「お別れ会」では、幸子さんの意を受けて同教会の牧師でTCC4回卒業生の安藤能成さんがタクトを振った。

  • クリスチャン新聞2011年12月18・25日号より-