村の小さき教会

 今日の英会話喫茶で「村の小さき教会」と言う聖歌の歌を英語でみんなで歌ったのだそうです。私もこの歌が好きです。ほのぼのとした、すがすがしい空気の漂う、いい歌です。古き良きアメリカのカントリーの教会をイメージした教会像がここにあります。今、アメリカでは、都会を中心に、何千人、何万人のメガチャーチが広がっている反面、カントリー的な「村の小さき教会」のほうは、維持しにくくなっています。むしろ、都会のメガチャーチのなかに、失いかけた「村の小さき教会」が再現されています。つまり、大教会の中の小グループ活動です。これからも、この歌にあるような「師をば中心として、聖書学び、聖歌を声合わせて歌えり」というイメージの教会も生き生きとしていくことを祈るばかりです。

 現在の日本の「村の小さき教会」は、30人から40人の信者さんたちが一人の牧師を経済的に支えて、維持していると思います。しかし実際は30人〜40人、ではなく、10人〜30人の「村の小さき教会」は一杯あります。若い人たちは都会に出て行き、「村の小さき教会」には高齢者の方々の割合が増えていきます。若者たちは都会に出て行くのですが、都会の「村の小さき教会」に加わるのではなくて、初めて行っても加わりやすい日本のメガチャーチ(100〜500人)に加わる場合が多いようです。こんなことがあります。都会のメガチャーチに行くと、それぞれの「村の小さき教会」で育った多くの若者と、そこで出会うことができるという現象です。でもそのような教会があることで、若者が少しでも教会に繋がっておれるのですから、それはすばらしいことです。しかし、もう一方で、ほのぼのと、清々しく「村の小さき教会」を歌う「村の小さき教会」も増えていきますように。