いつも違和感を覚えること

 本日、葬儀を執り行いました。葬儀の度に違和感を感じることがあります。私たちが使わせて頂いている尼崎の斎場は、立派な斎場になり、以前よりずっと近代的になりました。ですから、いつ行っても奇麗で立派な斎場だと思います。でもその近代的な斎場にいつも違和感を覚えてしまうのです。一番違和感を覚えるのは、火葬時のボタンとキーです。ますます近代的になって、以前よりずっと、スムーズに、以前よりずっと、コンビニエンスに、以前よりずっと、人の手がかからない形で、火葬場所まで静かに到達することができます。このこと自体、違和感を覚えるのです。また、その分、スイッチを押すまでの行為が儀式化していくことにも違和感を感じます。そうなっていく理由もよくわかります。そのことに携わっている方々に感謝いたします。でも違和感を覚えます。これは宗教者としての近代主義全体に対するいらだちなのでしょう。自分もその中で生きているのです。