しがらみのない・・・

 「こんな記事がありましたよ」と一人の方が朝日新聞を持ってきてくださいました。「釜ヶ崎 信仰こそ家族」という見出しで、韓国系教会、増える信徒、と題しての記事でした。そのなかで社会学者の先生が次のように分析されていました。「かつては労働運動が日雇いの人々を支えたが、労働市場の縮小とともに退潮した。代わって、しがらみのない韓国のキリスト教会が食事付きの伝道集会を始め、野宿者が集まった」この記事を読みながら「『しがらみのない韓国のキリスト教会』なんだ」と思った。ここには「教会さまさまやけど、食いつなぐためや」と話す野宿者もいれば、信仰へと向かう人もいるのだそうだ。また教会のスタッフになって支えるようになった人もいる。しがらみのない、愛の共同体を信じれなくなっている昨今、「しがらみのない韓国のキリスト教会」が釜ヶ崎で輝いている。