週報「武庫川のほとり」2014.6.22

日本の政治を気にするなかで、私たちはロバか?馬か? 
 イエスさまは旧約の預言の通り、小ロバに乗られてエルサレム入城を果たされました。戦いに勝つ立派な馬でなく、荷物を運ぶ小ロバだったのです。聖書は小ロバから「柔和」を教えます。イエスさまも小ロバに乗られて、柔和を示されました。そんなイエスさまは「柔和なものが地を相続する」と言われました。普通は柔和なものは地を相続できません。しかしイエスさまは、立派な馬でなく、小ロバに乗られた主として私たちを導かれたのです。私たち教会は、小ロバに乗られた主を信じます。柔和な者こそが地を相続すると本気で信じます。柔和になれない現実を噛み締めながらも、助けを頂きます。それに対して、世俗国家は、馬のような力の支配を信じる世界でしょう。平和憲法は世界に稀に見る小ロバのような憲法でしたが、信仰なき小ロバ憲法は今揺れに揺れています。世俗国家の限界を覚えつつも、しかしこの国の平和が保たれることを期待しつつ、私たちは小ロバを自覚して祈っていきましょう。この国に憐れみを。