人格関係について19・・連続物(現在、私の一番の関心事なんです)

 つまり「3」は「多」と同じではなく、どちらかと言うと、「3」は「2」と同類だと考えるべきだと思います。なぜなら「2」と「3」にはわかりやすい「関係」ですが、「4」以上になると、わかりにくくなるからです。
 以前述べたように、3者間の関係数は4通り(二者間関係三通り、三者間関係1通り)ですが、4者間の関係数は、一挙に11通り(二者間関係六通り、三者間関係四通り、四者間関係一通り)に広がってしまい、かなり複雑化するのです。(ただ私は三者間のトライアングルが網の目のように、ネットワーク的に親密な関係を広げていくことは信じています。)
 ジョン・マッコーリーは、私と同じように、何人まで親密な関係が可能かに注目しています。でも彼の場合は、「3」者ではなく、もっと多い人数まで可能だと思っておられるようです。
 
 「・・・マルティン・ブーバーが「我と汝」について語ったときに、心に描いていた親密で密接な関係であり、もちろんわたしたちが比較的少人数の間でだけもてる関係である。わたしはよく、このような関係が何人ぐらいなら可能なのかと考える。どんなに社交的な人でもおそらく三桁以上にはならないと思える。わたしたち普通の人間にとってはもちろん、それ以下であろう・・・」
「平和のコンセプト、聖書的・神学的視座から」(ジョン・マッコーリー著、東方敬信訳、新教出版社、139頁)

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