週報「武庫川のほとり」2013.08.11

           終戦のエンペラー
 先週、映画「終戦のエンペラー」を観てきました。恵泉女学園創設者河井道、らしき人物が登場するということでしたので、楽しみにしていましたが、実際は、60歳を越えた河井道、ではなくて、20〜30代のアヤという空襲で死んだ恋人を、マッカーサーの高級副官フェラーズが捜し求めつつ、天皇の戦争責任を調査するという内容のアメリカの映画でした。クラーク博士→新渡戸稲造→河井道→天皇の家庭教師、ブラウニング夫人などのクウェーカーの影響を受けた方々の系譜、憲法草案への影響なども少しは触れるのかと思っていましたが、全く関係のない映画でした。
 

 ただ今の時期、私たちは、教会として、教会の歩んできた歴史から日本を見ていきたいものです。あまりにもなさすぎます。戦前のクリスチャンも、日本人としての長所、短所を持ちながら、御心を慕い求めました。無力さを覚え、逃げたり、妥協したり、いろいろあったことでしょう。そのようにして生きたのです。戦後日本に来た過去のキリスト史を知らない教派である私たちMBだからこそ、戦前からの教会の歴史から目を背けないで、恐れないで、力強く未来に向かい前進していきましょう。