1020、なぜミッションスクールはそこまでして、基督教嫌いを作るの?

 人は基本的に点数をつけられたくない。でも学校だから点数がある。人は体制に対して反抗心を持つ。でも学校は当然ながら秩序を保つために聖書の箇所を用いる。若い時は一方的に説得されたくない。でも学校は一方的に説得しようとして正論を発する。もしミッションスクールに行かなかったら、もしかするとロマンチックな基督教イメージは維持できたかもしれない。そのようななかで、一人二人、基督教に熱心な学生がいて、クラス全体が引いてしまうこともある。また基督教の学びとしても、基督教の自己批判力のゆえに、批評する視点ばかり教えられてしまい、結果的に教会に行こうという気持ちが萎えてしまう。そのようななかで、宗教はそれぐらいにしておきなさいよという声なき声が社会にあり、結果的に福音の本質に触れることなく、一生を過ごすことになる。もちろんミッションスクールもいろいろ工夫するのだが、どんなことでも、強制的にさせられることと自発的にすることは、同じことをしていても全然違うということを我々基督教はもっと肝に命じる必要がある。