木村清松の逸話(ナイヤガラ瀑布)

 キリスト教の講壇でよく語られる木村清松の逸話です。説教で用いるためにネット上でどう語られているか、少し集めてみました。私もこの明治の大物伝道者の生き様をどう語っていきましょうか。(写真は左からホーリネス創始者の中田重治、無教会運動創始者内村鑑三、そして木村清松)

  1908年にアメリカのバファロー市の教会で説教に招かれた後、ナイアガラ瀑布を見物に言ったとき、米国人から「こんな大きな滝は日本にはないでしょう」といわれたのに対して、「ナイアガラの滝は、俺のお父っさんが創ったのだ。」と語った。帰りに電車の停留所でも同じ内容で伝道したことが、デトロイトの新聞に載り、「この日本人はナイヤガラの持ち主である」と誇大に書かれた。そのことで有名になり、「ナイヤガラの持ち主の息子」の講演会をアメリカ各地で行った。(教会新報社1983年、21-214)


明治時代に木村清松という牧師がいました。あるとき彼は、アメリカのナイヤガラの滝を見に行きました。傍らいた一人のアメリカ人が、「どうです、この大きな滝は」とお国自慢をしたとき、「この滝は私の父のものです。」と答えたそうです。これが大変有名になり当時のアメリカの新聞は「彼の父はナイヤガラ瀑布の持ち主である。」と写真入で彼を紹介いたしました。


昔、熱血的な伝道者、木村清松という牧師がおられた。この方がアメリカに行ったとき、ナイヤガラの滝を観光されたことがある。あるアメリカ人が木村先生をからかった。「おい、お前さんの国にはこんなでっかい滝はあるめえ」先生はすかさず答えた。「なあに、これはおれの親父のもんだ」「えッ…、お前さんはインディアンかい?」このアメリカ人は木村先生がこの付近の土地の持ちぬしであったインディアンの子孫かと思ったらしい。木村先生はもちろん、我らの天の父の造られたこの地球の一造作物であるナイヤガラの滝くらい何程のことやあらん、という意気込みでもあったし、また先生一流のウイットでもある。翌日、近くの教会の伝道会で「今夕の説教者・ナイヤガラの滝の所有者の息子」という看板が立ったなどという話もある。


昔、木村清松という牧師さんがアメリカへ行って、有名なナイアガラの瀧を見ていました。すると一人のアメリカ人が「どうだい大きな瀧だろう。小さい日本にはとてもこんな大きな瀧はないだろう」と自慢しました。そこで負けず嫌いな木村牧師が「ああ、ナイアガラの瀧は本当に大きくて立派だ。しかし、これはもともと私のお父さんの物なんですよ」と言ったので、アメリカ人は驚いて「ハテナ、この人は日本人だと思っていたが、案外昔この辺を領分にしていた、インディアンの子孫か何かで、そう言うのかも知れない」と思いました。しかし、よく聞いてみると、この男は木村という日本人の牧師で、お父さんというのは、彼の信じている「天の父なる神様」のことだ、と分かって、すっかり感心しました。ところがこのアメリカ人も、近くの町の牧師さんだったのです。そこで「私の教会に来てお話をして下さい」という事になりました。やがてこの教会の前には大きな看板が出ましたが、それには「今日から、木村清松という日本人の牧師がお話をする。彼の父親は、ナイアガラの瀧の持ち主だ」と書いてあったそうです。


 木村清松という牧師は、その生涯にわたって「魅力」を発散し続けた人でした。だから、どんなに苦しく辛い立場に立たされても、その「魅力」の故に乗り越えた人です。アメリカ留学を終えて、日本に帰国する時、木村清松牧師の財布の中身は、「ナイチンゲール!?」でした。それでも、日本に帰った時の土産話のためにと、ナイヤガラの滝へ見物に出かけました。素晴らしい光景に感動していると、隣で見物していたアメリカ人が、自慢ぶって「アメリカには素晴らしいものがあるだろう!」と、木村清松牧師に語りかけました。すると木村清松牧師は、すぐに答えたそうです。「この滝の所有者は、私の天の父だ!」とその返事を聞いたアメリカ人から、すぐに「私の教会で話をしてくれ。」と依頼され、話をしにその教会へ出掛けると、教会の看板には「今夜、ナイヤガラの滝の所有者の息子が来て、講演会で話をします。」と宣伝されていました。講演会は、超満員の参加者があり、それが拡がり、日本に帰国した後の活動をする為の充分な資金を受けて、帰国後、大活躍されたことは有名な話です。


 明治時代、木村清松という有名な牧師が渡米し、ナイアガラの滝を訪れた時の話です。彼の隣りで見物していたアメリカ人が誇らしげに話しかけてきました。「おい日本人、お前の国にはこんなデッカイ滝はないだろう?」すると木村清松はこう答えた。「なにを言うか。これは私のお父さんのものだ」
びっくりしたのは現地人、「お前はインディアンの子孫なのか?」木村牧師は答えた。「わが父は天地を創造された全能なる神である。私はクリスチャンとなってからその子供とさせていただいた。ゆえにこの滝も、わが父、天のお父様のものである!」この言葉に感心したこの男、実はクリスチャンだったらしく、「ぜひ来週の日曜日、私たちの教会に来て話しをしてほしい」と願い出た。木村清松が了承すると、彼は早速、新聞に集会案内の広告を載せた。見出しはこれ。「ナイアガラの滝の所有者の息子、わが教会にきたる!」その日、教会にはあふれるほどの人々が押し寄せ、彼の説教を聞いたという。


 世界中を伝道した木村清松師は、北米バッファロー市の教会に招かれた際、ナイアガラの滝を見学し、その雄大さに感動しました。一人のアメリカ人が滝自慢をするので、彼は、「君はクリスチャンでなければ、この滝を誇ることはできない。何しろこの滝の所有者は私たちの父のものだから。」と逆襲し、「天地創造の神を知らなければ、滝を誇ることはできない。父なる神を誇りなさい。」と伝道したためでした。そこに居合わせたある新聞記者が「ナイアガラの滝の持ち主の息子来る」と書き、彼の伝道会は大盛況でありました。