1202、キリスト教はまず個があって、個と個の間の関係が来るという発想??

 日本人は、個と個があって、あとに関係性があるという発想に生きていなかったことを木村敏氏は力説しているが、そうかもしれない。しかし彼の発想は、キリスト教と西洋を一括りにして文化比較ですべてを考えている。個よりも関係性から考える発想はキリスト教にもある。ここである。ほとんどの日本の知識人が、日本人は関係論的で、西洋人は存在論的という発想で議論してくるが、このフレームには気をつけよう。違うぞ、ということである。そのあたりの奥深さは三位一体論に包括されている。